溶接記号 早見ツールJIS Z 3021
図面に出てくる溶接記号24種を図付きでまとめたリファレンス。開先(V形・レ形・X形など)、すみ肉、スポット・シーム、現場溶接・全周溶接といった補助記号まで、意味と寸法の記入位置を記号ごとに確認できる。記号の定義は JIS Z 3021 に基づく。
読み方の基本
溶接記号は「矢」「基準線」「基本記号」の3要素で構成される。矢は溶接する継手を指し、基準線に付けた基本記号が溶接の種類を表す。読み分けの軸は記号の上下位置にある。基準線の下側に記号があれば矢が指す側(矢の側)を、上側にあれば矢と反対側を溶接する指示になる。
寸法は位置で意味が決まる。記号の左側が脚長・開先深さなどの断面寸法、右側が溶接長・ピッチ、記号の中や外側が ルート間隔・開先角度に対応する。細かい指示は基準線の端に付けた尾(テール)に記載する。
記号から探す
I形開先溶接
Square groove weld
開先溶接V形開先溶接
Single-V groove weld
開先溶接レ形開先溶接
Single-bevel groove weld
開先溶接U形開先溶接
Single-U groove weld
開先溶接J形開先溶接
Single-J groove weld
開先溶接X形開先溶接
Double-V groove weld
開先溶接K形開先溶接
Double-bevel groove weld
開先溶接H形開先溶接
Double-U groove weld
開先溶接V形フレア溶接
Flare-V groove weld
開先溶接レ形フレア溶接
Flare-bevel groove weld
開先溶接すみ肉溶接
Fillet weld
すみ肉溶接断続すみ肉溶接(並列・千鳥)
Intermittent fillet weld
すみ肉溶接プラグ溶接
Plug weld
プラグ・スロット溶接スロット溶接
Slot weld
プラグ・スロット溶接スポット溶接
Spot weld
スポット・シーム溶接シーム溶接
Seam weld
スポット・シーム溶接肉盛溶接
Surfacing weld
肉盛・裏溶接裏溶接・裏波溶接
Back weld / Back run
肉盛・裏溶接全周溶接
Weld all around
補助記号(全周・現場)現場溶接
Field weld
補助記号(全周・現場)平ら(表面形状)
Flush contour
表面形状・仕上げ凸形(表面形状)
Convex contour
表面形状・仕上げ凹形(表面形状)
Concave contour
表面形状・仕上げ仕上げ方法(G・M・C・P)
Finishing methods
表面形状・仕上げ
よくある質問
01基準線の上と下ではどう意味が違うか。
記号を基準線の下側に描いた場合は矢が指す側(矢の側)の溶接を、上側に描いた場合は矢と反対側の溶接を表す。上下両方に記号があれば両側を溶接する指示になる。
02記号のまわりの数字は何を表すか。
記号の左側の数値は脚長や開先深さなどの断面寸法、右側の数値は溶接長やピッチを表す。たとえばすみ肉記号の左に「6」とあれば脚長6mm、右に「50-150」とあれば溶接長50mm・ピッチ150mmの断続溶接を指す。
03旗のマークは何を意味するか。
基準線と矢の屈折点に立てた旗は現場溶接を表す補助記号で、工場ではなく据付け現場で溶接することを指示する。
04記号の付け根の丸(円)は何を意味するか。
基準線と矢の屈折点に付けた円は全周溶接を表す補助記号で、部材の全周を溶接する指示になる。
05溶接記号はどの規格で決まっているか。
日本では JIS Z 3021「溶接記号」に規定されている。本ページの記号・配置ルールも同規格に基づく(図は自作図)。正式な規定は日本産業標準調査会(JISC)で公開される規格原本で確認できる。
出典と免責事項
- 本ページの記号の定義・配置ルールは JIS Z 3021:2016「溶接記号」に基づく。掲載図はすべて MONOSCOPE 編集部による自作図であり、規格本文・図表の転載ではない。
- 実際の設計・製作では、正式な規定として規格原本を参照すること。規格は 日本産業標準調査会(JISC) の閲覧サービスで確認できる。
- 図面の解釈・施工要領は、各社の設計基準や発注者の仕様書が優先される場合がある。本ページは学習・確認用のリファレンスとして提供するものであり、内容の正確性・完全性を保証しない。