すみ肉溶接 計算ツール
サイズ S・板厚 t₁/t₂・溶接の長さ ℓ を入れると、理論のど厚、最小サイズ規定の適合判定、 有効溶接長さの目安と規準判定、のど断面積を出す。許容応力 σw を入れた場合は伝達できる 最大荷重 Pmax まで求める。式・規定値はすべて日本溶接協会(JWES)の教材および Q&A に 出典を紐づけ、出典を確認できない慣習値は載せない。
対象は等脚・直交(θ=90°)のすみ肉のみ。非直角の継手は対象外とする。部材の交わる角度 θ が 60°≤θ≤120° の範囲外のときは、応力の伝達を期待してはならない。
計算する
数値を入れると即座に再計算する。許容応力 σw は任意入力で、入れたときだけ Pmax を出す。判定の「要確認」は、教材の但し書きに触れて機械的に断定できない範囲を示す。
入力値はブラウザに保存されない。ページを離れると初期値に戻る。
計算に使う式と規定
本ツールが用いる式・規定はこの7件がすべてで、いずれも出典に紐づく。ここに無い係数・ 目安値は計算に使っていない。
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板厚 t₁・t₂ の定義
t₁ は組み合わされる部材のうち薄い方の板厚、t₂ は厚い方の板厚を指す。最小サイズの規定はこの2つを使い分ける。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 189/332(板厚 t₁・t₂ の定義) - 02
理論のど厚
a = S / √2 ≒ 0.7S
理論のど厚 a はサイズ S から a=S/√2(約0.7S)で求める。S はサイズで、等脚・直交のすみ肉では脚長と一致する。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 195/332(理論のど厚・交差角度・有効溶接長さ) - 03
応力伝達を期待できる交差角度
部材の交わる角度 θ が 60°≤θ≤120° の範囲外のときは、応力の伝達を期待してはならない。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 195/332(理論のど厚・交差角度・有効溶接長さ) - 04
有効溶接長さの目安
L =(溶接の長さ)−(サイズ)× 2
有効溶接長さ L の目安は、溶接の長さからサイズの2倍を差し引いて求める。始端・終端はのど厚が確保されないため長さに算入しない。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 195/332(理論のど厚・交差角度・有効溶接長さ) - 05
最小サイズの規定
t₁>6mm のとき、S≥1.3√t₂ かつ S≥4mm とする(S≥10mm になるときは 1.3√t₂ の制限を受けない)。t₁≤6mm のとき S≤t₁ とする(T継手で板厚6mm以下のときは、S を 1.5t₁ かつ 6mm 以下の範囲で大きくできる)。
この規定がどの規準に帰属するかは本ツールでは断定しない。確認できた出典は JWES 教材の記載である。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 190/332(最小サイズ・有効溶接長さの規定) - 06
応力を伝達するすみ肉の有効溶接長さ
応力を伝達するすみ肉溶接の有効溶接長さは、鋼構造設計規準ではサイズの10倍以上で、かつ40mm以上とされる。
JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材 190/332(最小サイズ・有効溶接長さの規定) - 07
溶接継手の強度の基本式
Pmax = σw · a · ℓef
溶接継手が伝達できる最大荷重 Pmax は、許容応力 σw にのど断面(のど厚 a × 有効溶接長さ ℓef)を掛けて求める。
JWES Q&A 溶接継手の強度(Pmax=σw・a・ℓef)
掲載しない目安値について
すみ肉溶接の脚長について、Web 上では「推奨脚長=板厚×0.7〜1.0」といった目安が広く 紹介されている。本ツールはこの種の値を計算にも表示にも使わない。規準・教材の本文で 出典を確認できなかったためである。同じ理由で、係数を丸めた簡便式や現場慣習として 語られる数値も載せない。
本ツールが出すのは、出典を確認できた式と規定値だけから導ける結果に限る。最小サイズの 規定についても、どの規準に帰属するかは断定せず、「JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材による」として 扱う。設計値として使う前に、適用する規準・示方書の本文を確認すること。
出典と免責事項
本ツールが用いる式・規定値は、日本溶接協会(JWES)の溶接管理技術者2級 電子化教材および JWES Q&A の記述に基づく。数値・式はすべて下記の出典に紐づけて表示しており、出典を確認できない 慣習値・目安値は掲載しない。
- 本ツールは参考計算であり、正式な設計は適用される規準・示方書の本文および有資格者の確認に よること。計算結果をもって設計・施工の妥当性を保証しない。
- 対象は等脚・直交(θ=90°)のすみ肉に限る。非直角の継手は対象外で、部材の交わる角度 θ が 60°≤θ≤120° の範囲外のときは応力の伝達を期待してはならない。
- 最小サイズの規定について、どの規準(鋼構造設計規準/道路橋示方書 等)に帰属するかは本 ツールでは断定しない。出典表記は「JWES 溶接管理技術者2級 電子化教材による」とする。適用する規準は設計 条件に応じて各自で確認すること。
- 有効溶接長さは目安値であり、実際に確保できる長さは開始・終了処理、まわし溶接の有無、 施工条件により変わる。
最終確認日: 2026-08-02